正しい選び方を知らないと、つい価格やメーカー・機種の評判だけで決めてしまいがち。実は、急速冷凍機は全ての食材に同じ効果を発揮するわけではありません。
導入後の「こんなはずじゃなかった…」を回避するためのポイントは、自社にとって最適な急速冷凍機を見つける方法を知っておくこと。
このサイトでは、導入を検討しているご担当者の方に向けてお役立ちできるノウハウをご紹介。「導入を失敗したくない!」そんな方はぜひチェックしてください。
1. 凍結する食材・用途に合った機種を選ぶ
急速冷凍機と言っても様々な種類の機械があり、メーカーによっても凍結原理や方法が異なります。さらに機種と食材には相性があるため、評判や値段だけで判断するのは禁物。そのため、導入時の機械選びが非常に重要です。
急速冷凍機の凍結方式は、エアブラスト式とリキッド式がおすすめ
急速冷凍機には、主に4つのタイプがあります。
エアブラスト式(空気凍結)
冷やした空気を吹き込み、冷凍庫内の温度を下げ冷凍する
リキッド式(液体凍結)
マイナス10℃〜マイナス35℃に冷やした液体に、パウチした食材を浸けることで冷凍する方式
コンタクト式(接触式凍結)
冷温の冷凍版に食品を挟み込んで凍結する
液体ガス式
液体窒素や液体炭酸ガスを、食品に直接吹き付けて凍結するパウチした食材を浸けることで冷凍する方式
上記4つの中では、「エアブラスト式」と「リキッド式」が一般的とされる冷凍技術で多くのメーカーがこの2タイプを主流に扱っています。それぞれのメリット・デメリットと今おすすめの機種を合わせてご紹介していきます。
〈エアブラスト式(空気凍結)〉
“冷凍できる食品の幅広さ重視”
の方におすすめ
メリット
- 冷凍できる食材の幅が広い
- ランニングコストが抑えられる
- メンテナンスや掃除がしやすい
デメリット
- 送風による凍結のため、冷凍ムラがでる可能性がある
- 定期的な霜取り作業が必要
〈凍結に向いている食材〉
エアブラスト式で注目の急速冷凍機
アートロックフリーザー/
デイブレイク株式会社
ココがすごい!アートロックフリーザーが選ばれる理由
1
庫内隅々まで均等な風が当たるから、品質が安定
従来では置く場所によって風量や風速が変わってしまい、冷凍品質にばらつきが出たり、生産効率が悪いという課題も。アートロックフリーザーなら特殊なファンモーターと構造設計で偏差の少ない送風を実現し、冷凍庫内のどこに置いても均等に風が当たるので安定させることができます。
2
空気凍結なのに、乾燥しない&霜がつかない
独自のファンで風速をできるだけ下げながら35℃以下の振動冷気を強力に作用させることで庫内を冷却するので食材の乾燥を防ぎます。また、霜がつかないので冷凍機の負担が大幅に軽減し、従来と比べ電気代を3 0 %以上削減することが可能です。
3
全自動モードだから誰が使っても失敗しない
庫内温度や環境、冷凍時間、風量の調整など、人や条件で品質のばらつきが発生してしまいます。アートロックフリーザーなら業界初の「全自動モード」で誰がやっても同じ冷凍条件を再現でき、冷凍品質のばらつきを限りなく減らすことができます。
〈リキッド式(液体凍結)〉
“冷凍スピード重視”
の方におすすめ
メリット
- 凍結スピードが早い
- 凍結作業が簡単
- 食品が乾燥しない
デメリット
- 形崩れする食品に向かない
- 不凍液代がかかる
- パウチの手間がかかる
〈凍結に向いている食材〉
リキッド式で注目の急速冷凍機
リジョイスフリーザー/
米田工機株式会社
ココがすごい!リジョイスフリーザーが選ばれる理由
1
とにかく凍結スピードが早い
通常の冷凍機だと一晩かかる凍結が、リジョイスフリーザーならわずか10分で芯まで完全に凍結。その驚異的なスピード凍結で細胞破壊を防いでくれるから食品の品質を損なうことなく凍結できます。
2
ムラなし&高熱伝導率で鮮度や美味しさそのまま
液体がまんべんなく均等にあたるため、凍結ムラがおきる心配もなし!高い熱伝導率による圧倒的な凍結速度で氷の結晶を小さくできるから細胞の破壊が最小限。栄養分や旨味の喪失も最小限で済みます。厚みがあるものもカットせず丸ごと冷凍が可能で、例えば厚さ2cmの牛肉と魚なら約10分、豚肉・鶏肉なら約8分で凍結することができます。
3
ラインナップが充実
小型機はコンパクトタイプと昇降装置付きタイプ、中型機は4機種、特注機は「大型機」「連続式」「ホイスト式」とラインナップが幅広く、ニーズに合わせて選ぶことができます。また、規模や用途に応じたオーダーメイドにも対応しています。
機種を選ぶ前に知っておきたい基礎知識!「実は食材によって変わる」こと
また、急速冷凍機では、いろいろな食材を凍結することが可能です。
しかし、最適な急速冷凍機は冷凍したい食品や使う環境・用途で様々。他社の導入実績から評判のいい機種が自社にもぴったりとは限らないのが、急速冷凍機選びの難しいところ。
「導入後に後悔した・・」そんな失敗をしないために、以下の「食材によって変わる」6つの要素を知識として抑えておきましょう。
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1
機種との相性
急速冷凍機に「このメーカーを選んでおけば間違いない」「この機種が一番良い」ということはありません。なぜなら食品と機種には相性があるからです。何を選べばいいかは、冷凍したい食品や形状によっても違います。
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2
凍結時間
たとえ同じ食品であっても、「どこの産地か」「どんなレシピか」によって水分量など成分割合は違ってくるうえ、形状や包装状態が凍結時間に大きく影響します。何分で凍結するのかを食品ごとに把握しておくことが、最適なオペレーションにもつながります。
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3
一度に冷凍できる凍結量
凍結できる量は、庫内に入る量ではなく食品によって異なるもの。適切な凍結量を超えると凍結スピードが落ち、さらに品質も落ちてクレーム、なんてことも。効率的に急速冷凍機を使い、安定した品質の商品を提供し続けるには、その食品が一度に何kg凍結できるか知っておくことが大切です。
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4
正しい保管方法
冷凍後に謝った保管方法で保管していると、食品の品質が劣化する元に。色や味も変化してしまい食品として提供することができなくなってしまいます。冷凍直後の状態を維持しなが長期保管するには正しい保管方法を知っておく必要があります。
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5
最適な解凍方法
適切な解凍方法や解凍時間は食品によって異なり、かかる手間や品質への影響も違います。「できるだけ解凍時間を短くしたい」「解凍後も品質の良い状態を保ちたい」など、何を重視するかによって最適な解凍方法を選択することが可能なのです。
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6
冷凍前の調整方法
解凍後も冷凍前に限りなく近い状態を再現するには秘訣があります。それは、冷凍前の食品を調整すること。冷凍ができないと思っていた食品も、調理法などを冷凍するために調整することによって、商品化につながるケースもあります。
最適な急速冷凍機選びの第一歩は、様々な機種で凍結テストを行うこと
上記で紹介した6つの要素は、「凍結テスト」で知ることができます!
〈凍結テストで分かること〉
- 食材と機種の相性
- 機種ごとの正確な凍結時間
- 一度に凍結できる適切な凍結量
- 正しい保管方法
- 食材やシーンに合った解凍方法
- 冷凍前の調理方法
テスト結果を踏まえて最適な機種と凍結方法を選定するために、凍結テストは必須です。
凍結テストは、複数の機種を別々に行うと食材の状態が変わってしまいます。さらに食材やその形状だけでなく、天気や気温、湿度などによっても左右されるため、同じ環境や条件下でないと正しい比較結果を出すことができません。同じ日に1つの空間でテストを行い、データを比較することで微妙な違いにも気づくことができ、ぴったりの機種を選ぶことができます。
下記の表は、同じ日に1つの空間で急速冷凍機の3つの機種と緩慢冷凍でマグロの凍結テストを行った場合の結果です。同条件下でテストすると、様々な要素を同時かつ正確な比較が可能です。
…とはいえ、複数のメーカーに出向き凍結テストをするのは費用も時間もかかって大変という場合は、複数の急速冷凍機を一度に試せるテストルームを保有したメーカーもあります。
2. ビジネスにおける活用ノウハウを知る
急速冷凍機は、導入して終わりではありません。その機能を活かし、使いこなすことができれば販路拡大、他店舗展開、海外展開などビジネスを大きく成長させることも。活用のノウハウを正しく理解することが導入の効果を最大限に発揮させる秘訣です。
急速冷凍機は、導入してからが重要!
- 思ったような品質にならない
- 効果的な使い方がわからない
- 時間と手間が余計に増えてしまった
せっかくお金をかけて導入したのはいいものの、こういった理由で使わなくなってしまうケースもよく耳にします。
しかし、高い導入費用が経営を圧迫することにならないよう上手に活用できれば、きちん利益になります! 急速冷凍機の導入で、スタッフの手間が多く早出や残業が発生し低かった定着率や、食材ロスが原因でUPしていた実質の原価率の改善にだってつなげることができるんです。
急速冷凍機を活用して、様々な課題を解決できる
例えば…
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セントラルキッチン化したい
品質を変えず店舗を増やせ、まとめて製造すれば人件費や材料費の削減に。また店舗での作業が減るため労働環境の改善にもつながります。
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通販や卸など販路を拡大したい
急速冷凍で作りたての美味しさを維持。また、添加物を入れる必要もなく長期保存ができるようになります。
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廃棄ロスを減らしたい
棄てていた食材も急速冷凍で有効活用。一番美味しい旬の状態で1年中提供できるうえ遠方で販売することも可能になります。
〈導入成功事例〉
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売上改善
カフェ&バー
看板メニューの「煮カツサンド」を冷凍することで販路を拡大。百貨店に卸せるようになり売上が導入前の100倍に。廃棄リスクもなくなった。
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人手不足解消
レストラン
料理長が仕込んだ食材を事前に冷凍して当日作業を軽減。盛り付けも簡単になり、シフト人数を減らすことができ人件費削減にもつながった。
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生産効率UP
洋菓子メーカー
急速冷凍で、使い切れなかった焼菓子の廃棄ロスが激減。解凍時間が短くて済むので、作業効率がUP。商品の種類も増やせるようになった。
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品質向上
馬肉料理店
通常の業務用冷凍庫で冷凍し、解凍時に変色するなど品質が落ちていた馬肉。凍結テストで馬肉と相性の良い急速冷凍機を導入し、品質が改善し廃棄ロスも減った。
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長期保存
漁業協同組合
急速冷凍した牡蠣を、商品の材料としてストックすることでロスがゼロに。漁獲量が少ない足赤エビも急速冷凍で保存可能になり現地以外に卸し事業を拡大。
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廃棄ロス削減
とらふぐ専門店
品質が劣化しやすい刺身用の白子もロスを出さずに生と変わらない品質で通年提供できるように。売上も上がり、急速冷凍機の費用を約1年で回収。
急速冷凍機を活用し売上を伸ばすには、数多くの販売実績や導入事例があり、ビジネスのための活用ノウハウを熟知した専門家に導入をサポートしてもらうと安心です。
3. 初期費用を抑えられる方法で導入する
急速冷凍機は決して安い買い物ではないため、導入を諦めてしまったり、安さだけで選んで失敗するケースをよく耳にします。メーカーや代理店の場合、リースや補助金など初期費用を抑える決済に対応ができないこともあり注意が必要です。
〈急速冷凍機導入の価格相場〉
凍結能力10kg/時間
本体価格:約300万円〜
※1時間当たり何kg冷凍したいかによって価格が変動します。
導入には様々な決済方法があり、自社に合うものを選択することでイニシャルコストを抑えて賢く購入することが可能です。
一括
分割
補助金
リース
レンタル
税金対策
急速冷凍機をお得に導入できる「補助金制度」もチェック
急速冷凍機の導入時に活用できる補助金制度に、「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」の2つがあります。
〈ものづくり補助金とは〉
中小企業の設備投資を支援する補助金で、
補助率最大2/3、補助額最大1,000万円の補助を受けられる制度。
「ものづくり」というと、工業系の補助金では?と思う方もいるかもしれませんが、実は、農作物の生産者や、漁業関連の事業者、食品製造業、飲食店運営事業者も採択事業者には含まれています。
〈事業再構築補助金とは〉
新しい取り組みにより事業再構築を目指すため、中小企業が利用できる補助金で、補助率最大3/4、補助額最大8,000万円の補助を受けられる制度。
新型コロナウイルスの影響で売上が減少した企業の事業再構築支援を目的とし、要件を満たした事業者が事業の再構築を行う際に、必要な経費の補助を受けることができる制度です。新型コロナ禍で新たに創設された新しい大型の補助金制度。要件を満たす場合には、ぜひ申請を検討しましょう。
それぞれ補助の対象になるもの
下記のような設備や経費に補助にされます!
申請にはあらゆる書類の提出が必要!
補助金申請に必要な書類は多くあり、作成するにはかなり複雑。例えば、「ものづくり補助金」申請における事業計画書の作成時間は平均70時間とそれなりの時間と手間がかかります。
〈申請に必要な書類〉
ものづくり補助金
- 事業計画書
- 認定支援機関の確認書
- 決算書類
- 登記簿謄本or開業届出書
- 賃金引上げ計画の誓約書
事業再構築補助金
- 事業計画書
- 認定支援機関の確認書
- 決算書類
- ミラサポplus「電子申請サポート」の事業財務情報
- 従業員数を示す書類
…など11種類
〈事業計画書の作成時間〉
採択率を上げるために
助成金とは異なり、これらの補助金は申請した事業者全てが採択されるものではありません。中小企業診断士が申請された事業計画書を採点し、その点数をもとに合否が決まります。2022年の採択率は、事業再構築補助金の約46%、ものづくり補助金は約63%。採択率は募集の回によっても変わりますが、年々応募数が増え、競争が激しい傾向にあります。そのため、より採択されるように書類を作り込む必要が出てきています。 では実際に採択率を上げるにはどうすれば良いのでしょうか?
Point
01
補助金の加点対象をチェックする
要件を満たしている事業者が申請すると「加点」される項目があります。審査項目は違い必須ではありませんが、実施することで結果が変わるケースも少なくありません。そのため、できる限り加点対象となる項目を把握し、必要な書類は準備するべきです。
ものづくり補助金の例:経営革新計画承認書、事業継続力強化計画認定書など
事業再構築補助金の例:売上30%以上減少に係る証明書類、固定費に係る証明書など
Point
02
書類の元となる計画をより良いものにする
どんなに書類をうまく書いても、その元となる計画自体が悪い場合は採択されません。特に、急速冷凍機など導入する設備を使った計画が、どれだけ練られているかが重要です。実際に導入した事業者の方、急速冷凍機の活用方法に詳しい方に相談して、最適な使い方やその活用方法について話しておくことで採択される確率がUPします。
Point
03
精度の高い書類を作成をする
採点をする中小企業診断士が高評価を付けやすい見せ方をするのも秘訣の一つ。具体的にどんなところを見ているのかを知ったうえで、申請書類の作成をしていく必要があります。
嬉しい補助金制度である反面、自分で申請書類を作成するとなると、通常の業務の合間を縫わなければならず、かなりの労力を使ううえ書類の精度が低くなると採択率に影響します。そのため、申請の際は補助金の専門家にサポートしてもらうのも採択率を上げるポイントといえます。
〈支援者の関与〉
「少しでも安く購入したい」という方におすすめの補助金制度。
申請には事業計画書の提出などが必要で、資料を作る時間がなかったり、ご自身だけで採択を受けるのは難しいと感じる方のために、申請サポートしてくれる補助金に詳しい専門のコンサルタントもいます。
急速冷凍機導入は、
専門知識豊富な会社で
決して安い買い物ではなく、難しい急速冷凍機選び。導入を後悔しないためには、同じ環境・条件下で複数の機種での凍結テストを行い、食材と機種の相性を見極めること。ビジネスとして活用するためのノウハウを理解し、使いこなす方法を知ること。また、補助金の活用をはじめ、様々な支払い方法をから自社に合った決済方法を選ぶことがポイントです。導入の際は、急速冷凍や商品について詳しい知識を持った専門家にサポートしてもらい、急速冷凍機導入を成功させましょう。
デイブレイク株式会社
急速冷凍のあらゆる技術や機種を熟知する、日本で唯一の急速冷凍機のメーカーとして特定のメーカーに偏らない中立的な立場で最適な機種を提案してくれます。また、独自の凍結テストルームを持っており、全ての急速冷凍機を一度に試せるのは日本でここだけ。日々の実験・分析による圧倒的な冷凍データやノウハウをもとに多彩なサービスを提供し、導入後のマーケティングについても支援してくれる会社です。
【デイブレイクの特長】
国内唯一の凍結テストルーム
今まで不可能だった、同環境・同条件の元、各メーカーの急速冷凍機で一度に食品の凍結テストが、ここでしか分からない結果を手に入れることができます。
相談実績6,000社以上&豊富な導入事例
複数メーカーの急速冷凍機を取り扱うことを許された国内で唯一の会社です。そのため、中立的な立場でお客様に最適な機械を提案してもらえます。
250品目以上の凍結データをもとに提案
機械毎に違う食品の相性を栄養士が日々、冷凍実験・分析。圧倒的な冷凍データ、ノウハウを保有しています。
急速冷凍機を活用したビジネスをサポート
販売実績が多く、様々なお客様の導入事例を蓄積。導入事例をもとに急速冷凍機を活用したビジネスの具体化のサポートしてくれます。